免疫を上げる、ということ
季節の変わり目には必ず風邪をひく、胃腸炎をおこしやすい、物もらいや口内炎が出来やすいなど経験した事はないですか?
これらは全て免疫の低下によって起こると言われております。
「免疫」私達の体には外敵から体を守る免疫機能があります。
免疫機能とは、体の中に外敵(細菌やウィルス)が進入すると免疫細胞が攻撃し無害化しる機能を言います。
また、外部進入だけでなく、体の中で生まれるガン細胞に対しても作用し、ガン細胞を攻撃してくれます。
この免疫機能が正常に働いている時、体は免疫細胞に守られ健康な状態を維持出来ます。
一方、免疫機能が正常でない状態(免疫機能が低い)の時、体は病気になりやすいのです。
この大切な免疫機能を上げるにはどうしたら良いのでしょうか?
[免疫を上げる、と言うこと]
私達の体の中には白血球という免疫機能を司る免疫細胞があります。
その白血球の成分をみると、顆粒球・リンパ球・マクロファージという免疫細胞があります。
その中のリンパ球の成分をみると、大まかにT細胞、B細胞、NK細胞に分けられます。
この免疫細胞たちはそれぞれの大切な役割を持ち、体を外敵から守ってくれているのです。
中でもNK細胞は唯一ガンを攻撃する免疫細胞として知られています。
免疫が上がると感染症等の病気にかかりにくいばかりではなく、ガンにもなりにくいのです。
では、その大切な免疫細胞はどのようにすると活性化されるのでしょうか?
その鍵は自律神経が握っています。
自律神経とは、人が意識をしなくても生命維持に必要な生理的機能を司る神経を言い、体温調整、睡眠、消化吸収や鼓動などの内臓の働きなどを行います。
自律神経には交感神経と副交感神経があり、そのバランスは拮抗していて、交感神経が上がれば副交感神経が下がるし、副交感神経が上がれば交感神経が下がります。
人の体はこの自律神経の働きに支配をされているのです。
免疫の鍵となるのは副交感神経。
副交感神経が優位になると、白血球内のリンパ球比率が上がります。
それにより、免疫細胞が活性化するのです。
また、リンパの流れを良くする事も副交感神経を優位にさせるのに大変効果的です。
健康を手に入れるのに大切な事は、体を知ることだと思います。
人間の未知なる体の力を引き出し、病気に負けない体作りをしていきましょう。
※写真は[人体展]より 撮影可能エリアから
※参考書籍、日本リンパ協会リンパケア検定2級テキスト、免疫学の安保徹先生著 免疫学より
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